手本を見ながら書くことを『臨書』と言います。また、そうして書かれた書のことを言います。
臨書は、私たちが書道を習うのに最も多く用いられる方法です。
ここでは、臨書について簡単にご案内させていただきます。
手本となる書は、学童向け、かな、古典などの書籍をご用意ください。また、書道教室に通われている様であれば、先生の作品でも良いでしょう。
臨書は、真似てみることが最初の一歩です。
筆遣い、文字の大きさ、配置のバランス等に十分注意して取り組んでみましょう。
臨書にもいくつか種類がありますので、簡単にご説明させていただきます。
形臨(けいりん)は、写実的に手本を真似る、一般的な臨書のイメージです。
前述の臨書の方法で述べた事が形臨に当てはまります。
意臨(いりん)は、手本のその字形よりも、その書の意を汲み、あるいはそれを表現することを目指すものです。
背臨(はいりん)は、手本をよく観察したうえで、書く時はそれを見ないで行うものです。
基本的には形臨から初めて、上達するにつれて、意臨・背臨を行っていきます。
臨書の最大の目的は、書の技術の上達です。書が上達するにつれて次第に表現の自由が広がり、ご自身の作品にも深みが増してくることでしょう。
その積み重ねによって、臨書というより、あたかも創作のように見えるようになると言われます。
それこそが臨書の最高の境地であり、
あなた自身の書が表現された作品です。
そこまで上達しましたら、臨書ではなく、自分の創意によって書く『自運』への新たな挑戦が始まります。
それは、あなたの意志のままに書道作品を書くことが出来る、ということです。
楷書は、現在の漢字の最も基本的な字形です。特徴としては、一画一画をはなして書く字形。
九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)欧陽詢(おうようじゅん)は、「楷法の極則」と言われる名品です。
九成宮醴泉銘はこちら 欧陽詢の書籍はこちら
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行書は、楷書のように一画一画はなしながら書かれているわけではなく、続け書きができます。
楷書と草書の中間的な存在で、日常でもよく利用される書体です。蘭亭序(らんていじょ)、王羲之(おうぎし)は書道史上最も有名です。
蘭亭序はこちら
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草書は、字画が省略されているため、文字毎に形を覚える必要があります。
また幾通りかの書き方があり、読み書きが難しいのが特徴です。十七帖(じゅうしちじょう)もまた王羲之(おうぎし)の作品として、お勧めいたします。
十七帖はこちら
仮名は、平安時代の日本でつくられた文字です。漢字の一部を利用し、簡略化した字体。
高野切(こうやぎれ)は、日本の書道史上の名筆です。その中でも、高野切第三種は最も現代風で初心者にお勧めです。
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