書道だいすき 第33話
掛軸の仕立て形式について!(文人仕立て編)【書道】
Shodo Daisuki – Episode 033
空間を彩る掛軸、是非自身の趣味趣向を存分に発揮してみましょう!
書道を愛する男『しまうち』がとことん解説!!
書道だいすき 第33話 動画の概要
しまうち氏による掛け軸の仕立て形式に関する解説動画の内容です。
掛け軸の仕立て方を知らないと、書道作品を掛け軸にする際に「お任せ」にしてしまい、自分の意図が反映されない可能性があります。
この動画では、掛け軸の仕立て形式の中でも「文人仕立て」について詳しく説明されています。
文人仕立ては1種類の裂地を用いた掛け軸で、中国から伝来した表具形式です。
文人表装とも呼ばれ、様々な書体や作品に調和する仕立てとされています。
文人仕立ての中でも複数の形式があり、それぞれの特徴が解説されています。
主な形式として、「丸仕立て（丸表装）」は作品の上下に一文字の裂地がつく最もポピュラーな形式で、裂地の選び方で個性を出せます。
「一文字付き筋廻し仕立て」は丸表装に筋を加えた形式で、本袋表具とも呼ばれ、作品が引き締まる効果があります。
「一文字無し仕立て」は丸形から一文字を省略したシンプルな形式で、袋表具とも呼ばれます。
「スジ廻し仕立て」は一文字なし仕立てに筋を加えた形式です。「一文字廻し仕立て」は一文字の裂地が筋廻しも担う形式です。
さらに「明朝仕立て」は中国の明時代に流行した形式で、掛け軸の両端に縁を施し、作品の縦の流れを強調します。
「筋割り明朝仕立て」は柱の内側に筋を入れる形式で、すっきりとしておしゃれな印象を与えます。
「太明朝仕立て」は柱の代わりに太い縁がある形式で、作品を大きく見せたい時に有効です。
番外編として「天地スジ割り仕立て」も紹介されており、これは天と地を筋で横に割る形式で、小さい作品を長く見せるのに適しています。
しまうち氏は、これらの形式を知ることで、自分の作品に合った掛け軸の仕立てを選べるようになると強調しています。
次回は「純日本仕立て」について説明する予定とのことです。
Youtube 書道だいすき 第33話
しまうち 00:00
ご自身の意図が反映された掛け軸に仕立てていただきたいと、質問じゃなしてしまうあるのではないかな、いわゆる作品の縦の流れを強調する仕立てになります。
はい、どうも書道大好きしまうちです。本日のテーマ掛け軸の仕立て、
しまうち 00:22
形式についてよし、いい作品が書けたぞ！ここらで1つ掛け軸に残したい張り切って書道用品店頼みに行ってみよう。
あのすみません、この作品を掛け軸に仕立てていただきたいんですけども、お願いできますか？はいかしこまりました。
しまうち 00:38
それでは、この作品の掛け軸の仕立て、形式はどのようにさせていただいたらよろしいでしょうか？
えっ掛け軸の仕立て形式？いやーけど、ものすごい丁寧にいろは説明してくださってるなあ。
いや、どうしようかこのお客様、いろいろとご説明させていただきましたが、
しまうち 00:56
悩まれますよね。
それではですね、この作品にあったように仕立てさせていただきますので、お任せなんかいかがでしょうか？
でお任せできるのあ、はい、それではお任せお願いします。
皆様、今みたいなシチュエーション経験あったりされませんか？
しまうち 01:14
これを少しちょっと置き換えてみましょうか。
もし、皆様が新居に住まわれることになった時にですよ。
カーテンであったり、壁紙をおまかせでって言えませんでしょうか。
大事な色合い、カーテンや壁紙、これ大切ですよね。
しまうち 01:30
もちろん柄であったり、生地であったり、これをお任せするというのは、なかなかまあね、難しい問題でありますよね。
何が言いたいかと言いますと、ご自身の作品は、ご自身の意図が反映された掛け軸に仕立てていただきたい、
しまうち 01:46
ということなんです。
ですので、皆様には先ほどのような困ったっていうことがないように、定番掛け軸の形式だけでも知っていただきたい、そのための今回、動画になっております。この掛け軸の仕立て形式なんですが、
しまうち 02:02
文人仕立て純日本仕立てという大きな2つに分けられます。
今回はその中でも文人仕立てについて説明、解説させていただきたいと思いますので、最後までお付き合いお願いします。
この動画チャンネルでは、書道に限らず核に関係することはどんどん紹介させていただきたいと思いますので、
しまうち 02:25
チャンネル登録高評価何とぞよろしくお願いいたします。
それでは早速ですが、本編スタート！
それでは文人仕立てとはなんぞやということなんですが、この文人仕立て実は1種類の裂地を用いてできた掛軸になり、そして中国から伝来した表具形式になります。
しまうち 02:51
またの名を文人表層とも言われますし、立てがですね、神ではないため、あらゆる書が例えばですね、まあ、漢詩であったり、漢文もしくはなんかこういった作品、どの作品にもまあ調和される仕立てと言われています。
そんな文人仕立て、
しまうち 03:13
これがまたね、細かく形式が分かれていきますので。
これから順に1つずつ説明させていただきます。
まずは丸仕立てこれ、丸仕立てというよりは、丸表装と呼ばせていただいた方が耳に馴染みがあるかもしれません。
作品の上下に一文字という裂地がつく形になります。
しまうち 03:33
これはですね、まあ展覧会なので、まあよく見かける形式なんではないでしょうか。
最もポピュラーな形式とも言えると思います。
この丸仕立てなんですが、もう裂地勝負というところございますよね。
ですので、この裂地の選び方によって個性を出せるというんでしょうかね。
しまうち 03:53
無地で行くもよし、柄でいくもよし、斬新な裂を使うもよしと、まあ、作品に合わせてですね、いろいろ工夫できるこれがシンプルですけれども、奥深い丸仕立てになります。
続きまして一文字付き筋廻し仕立て、これはですね、
しまうち 04:12
先ほどの丸表層に筋を加えた形式になります。この形式は本袋表具とも呼ばれるんですね。
これはなかなか馴染みがないですので、まあ、ちょっと難しい言葉ではありますが、まあ、頭の片隅にでも置いておいてください。
しまうち 04:28
もともとですね、一文字だけでもアクセントはあるんですが、まあ、さらに作品の周りに筋を回すことによって作品がですね、キュッと締まる効果がある。
それがこの形式になります。
この筋廻しなんですけれどもね、入れればいいという。
しまうち 04:46
ものでもないんですね。
周りの裂地との相性もございます。
やみくもに入れて、もし周りの裂地と合わなければ、これはちょっとやってしまったなということになりますので、まあ、無難な方法で言えば、周りの裂地と同系色で合わせるなりですね。
しまうち 05:05
周りの裂地が柄物だった場合、柄物に使われている色の中の一色を拾って、筋廻しと同じ色にするとか、そういった方法も使えるのではないか？だと思います。
続きまして一文字無し仕立て。この形式は丸形から一文字を省略した形式になります。
しまうち 05:26
またの呼び名を袋表具と言います。
これも先ほどと一緒ですね。耳慣れないですが、まあ頭の片隅に置いておいてください。
この仕立て、非常にシンプルですよね。
もうどシンプルですよね。
もうまさに作品を見てっていう感じがしますね。
しまうち 05:44
ただですよ、こういうシンプルなゆえに、ちょっと工夫しようかなと思いました。
ときに、まあ、もちろん周りの木もそうなんですが、軸先ありますよね。
この軸先をちょっとおしゃれにするこれ、なかなか一工夫手間があっていいんじゃないでしょうか？
しまうち 05:59
もちろん陶器製もありますし、木製のものもあるし塗りですね。
いわゆる木製に塗りをかけた軸先もございます。
軸先の形が変わっているものもありますね。
このように、軸先でアクセントとして楽しむ方法もできるのがこの形式。
しまうち 06:16
ではないでしょうか。
よくね皆さん、あの漢字かな交じりの作品書かれますよね。
まあ、調和体と呼ばれたり、近代詩文と呼ばれたりするんでしょうか。
こういった作品なんかはね、この一文字なしというのはね、非常に合うのではないかなというふうに思ってはいます。
しまうち 06:34
これ、あくまでも個人的な見解ですのでね。
必ずしもそうしてくださいというわけではございませんのでご了承ください。
続きまして筋廻し仕立てこれはですね、先ほどの一文字なし仕立てにすじを加えた形式になります。これはですね、
しまうち 06:52
一文字をつけるとうん、ちょっとうるさいかなと思ったとき、けれども一文字なし仕立てでは寂しいなと思ったときに筋を加えるとですね、作品が際立つ効果が得られるという形式ですね。
これ、なかなか好きなんですよね。
しまうち 07:10
結構シンプルだけれども筋が入ることによって、まあ変化が起きますんでね。
うん、個人的ですよ。個人的には好きな形式の1つではあります。
続きまして一文字廻し仕立てこれはですね、先ほどの一文字ありますよね。
しまうち 07:27
この一文字の裂で筋廻しも担うという形式になります。
これはですね、まあなんていうんですかね？なかなかまあ馴染みがないかもしれませんが、あの仏事でね、使われるまあ物自体でありますよね。
それを本当にまあ簡略化した形式になりまして、
しまうち 07:46
まあ本来ならばまあ垂れ風帯なんかをつけるというのが本式なんですが、この垂れ風帯なんかももう取っ払ってしまいまして。
まあ一文字の裂自体が非常にねきらびやかな感じがしますので、そのきらびやかな感情を生かして、
しまうち 08:02
まあ作品にちょっとね、格調を高めたいって言った時に使えるのではないかと思いますね。
ですので、まあまあ物理に限らず垂れ風帯。
まあ、いわゆる風帯を外して指文字廻しに仕立てれば、使える形式だというふうに思っていただければ幸いです。
しまうち 08:20
ここで少しで注意していただきたいことがございまして、先ほどまでご紹介させていただいた5つの形式なんですが、まあどれもですね。
共通しているのは、1種類の裂地で掛け軸ができているという点ですね。
ですので、
しまうち 08:35
いわゆる作品の大きさこれね、まあ、基準としていいのか分かりませんが、まあ半切1/2よりまあ、小さい作品ですね。
これをこの5つの仕立てにしたいなと思った時はですよ、皆さん、作品が小さければ、小さいほど掛け軸のサイズも小さくなるということですね。
しまうち 08:54
ですので、この間に飾ろうっていうふうに思ったときにですよ。
うわっと、この間、ものすごい立派だけれども、掛け軸、小さいっていうふうにねなってしまう可能性がありますので、やはりあくまでもかける場所、この大きさを意識して、
しまうち 09:11
まあ、作品も大きさ、選んでいただくというのが大切になってくると思います。
シンプルな形式だからこそ、その作品の大きさというのは注意してほしいものですね。
続きまして明朝仕立てうん、急に響きがかっこよくなりますよね。
しまうち 09:30
これはですね、言葉の通り、中国の明時代に流行した掛け軸の形式の1つになります。
掛け軸の両端にまあ幅で言いますと、まあ0.6センチからまあ1.5センチくらいですかねの縁を施しまして、いわゆる作品の縦の流れを強調する仕立てになります。
しまうち 09:53
両端の縁は掛け軸、で用いられる裂地とは異なりまして、違う裂地を使用します。
そして、これによって掛け軸そのものを引き締めたり、華やかさを演出したりできるんですね。
このふちだけを指して、明朝っていうふうにね、
しまうち 10:14
読んだりすることもございますので、まあ、いわゆるこのふちがどれだけまあ、重要な役割をしているかというのがこの形式になります。
この明朝仕立てなんですがね、ま、ついついかっこいい作品を見てしまうとね、
しまうち 10:27
したくなるんですというのがですね、まあ、行草体でですよ、かっこよくどんどんどんどん力強く連綿線がどんどん続いている作品なんかございましたら、ああ、もうこれはもう縦の流れをもう強調したくてしたくて、
しまうち 10:42
もう絶対強調したらかっこいいだろうなというふうに思って、この明朝仕立てしたくなるんですね。
で、皆さんもね、こういった明朝してあ、こういう仕立て方によって、作品がまた生きるんだっていうことはね。
覚えておくといいかもしれませんね。
しまうち 10:57
そしてですね、まあ、もちろんなんですが、この明朝仕立てでも、まあ、先ほどまでに説明した一文字をつけるですとか、あとはまあ筋を回すですとか、そういう組み合わせができますのでご安心ください。
続きまして筋割り明朝仕立てうん、
しまうち 11:17
これもだんだん名前が長くなって難しくなってきましたね。
どういった形式かといいますと、いわゆる柱ですね。柱の少し内側に上から下まで、ズドーンと長く筋を入れるんですね。
ですので、いわゆる柱を筋で割ることから、
しまうち 11:38
筋割り明朝仕立てと呼ばれるんですね。
この筋の裂地なんですが、まあ、当然ながら掛け軸に使われている裂地とは、異なる裂地を使うことになります。
そして、いわゆるこの筋割りの筋の太さですね。まあ、これもまあ、
しまうち 11:55
いわゆる自由にまあ決めれるという形になります。
ねですので、まあ細いものもありですし、少しちょっとね。太めにかつまあ裂地を使えるわけですから、少しおしゃれなね裂地なんかを使うと、よりかっこよくなるんではないかと思います。
しまうち 12:14
さあ、それでは先ほどの明朝と何が違うのかといいますですね。
図で見ていただいたらわかると思うんですが、印象ずいぶんと変わりますよね。
筋が内側に入るだけなんですけれども、まあ、すっきりとした感じもありますし、
しまうち 12:30
おなんかこじゃれてるなぁっていうような感じも受けますよね。
ですので、白内はですね、ついついかなのね、大字作品が来る時はね、この縦の流れを生かしたいけれども。
ちょっとおしゃれに仕上げたい。
そしたらちょっとこのこじゃれた筋割り明朝仕立てを使いたいっていうふうになるんですね。
しまうち 12:52
そういった感じで使い分けていただければいいんではないでしょう。
続きまして太明朝仕立てうん、これ、図で見ますとですね、皆さんびっくりされると思うんですが、いわゆる柱の代わりにですね、先ほどよりも太い縁がすぐ来るんですね。
しまうち 13:13
これ、なかなか見られない形式ですよね。
ただまあ、どういった時にと言いますと、まあ、いわゆる作品を少しでもまあ大きく見せたい。
まあ、縦の流れもあるし、まあ、作品も大きく見せたい。
といったときに、まあ有効な仕立てになると思います。
しまうち 13:33
番外編にはなるんですが、まあ一見ね、文人仕立てと言ってもいいのかなと思いがちなんですが、まあ、文人仕立てもないなぁというのが天地スジ割り仕立てっていうのがあるんですね。
いや、これはどういった仕立てかといいますと、
しまうち 13:51
布の裂地は1種類を使ってるんですが、天と地をですね、筋でズバンと横に割るんですね。そしたらまあどういった作品に合うのか1つ言えるのは、半切2分の1以下の小さい作品ですね。
先ほどはちんちくりになってしまうという話しましたけれども、
しまうち 14:13
この2分の1以下の作品でも、この天地筋割り仕立てですと、いわゆる丈を少しでも長く見せれるような仕立てになるんですね。
ですので、まあ、丈が短い作品といえば、かな作品であったり、水墨画作品であったり、ちょっとね、
しまうち 14:32
かわいらしい！絵画とかそういった短い作品なんかには、この天地筋割り仕立てというのは合うんではないかと思います。
そして当然ですが、先ほどのように一文字も付けれます。そして筋も合わせます。
そしてなんならです。
しまうち 14:50
天地筋で割っておりますので、その点の筋にですね。さらにいわゆるなんていうんですかね。
T字に合わすような筋風帯なんかもつけれますんでね。
おお、なかなか筋筋筋だけれどもおしゃれじゃんっていうような。まあ、
しまうち 15:05
掛け軸の仕立てにもなりますので、これも1つ最後に覚えておいてください。
さあ、駆け足で紹介させていただきました。文人仕立てについていかがでしたでしょうか。
今回のこの形式なんですが、まあだいたいね。
展覧会などではよくね目にするポピュラーな形式の掛け軸が多かったと思います。
しまうち 15:28
1種類の裂地を使う掛け軸でもありますので、まあ比較的ねお値段も抑えた形で作れると思います。
これも1つ魅力のうちだと思いますので、覚えて。おいてください。
そしてですね、いよいよ次は純日本仕立てについて説明させていただきたいと思います。
しまうち 15:49
これがね、なかなかね奥深いんですが、まあ知れば知るほど、お掛け軸って面白いなぁっていうふうになると思いますので、ぜひとも皆さん続きのね。
純日本仕立ても楽しみによろしくお願い！します。それでは書道大好きしませんでした。
しまうち 16:08
皆さんカーテンを変えるように、掛け軸もいろいろな仕立て、挑戦してみてくださいよ。
忘れないでよろしくお願いします。ではよい週末さよなら！
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第33話 掛軸の仕立て形式について!(文人仕立て編)【書道】 商品一覧Item List
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