書道だいすき 第34話
掛軸の仕立て形式について!(大和仕立て編)【書道】

Shodo Daisuki – Episode 034

今回は『大和仕立て』について!!最後には軸を仕立てる上での注意ポイントもお届けしています!
書道を愛する男『しまうち』がとことん解説!!

書道だいすき 第34話 動画の概要

この動画は書道大好きしまうち氏による掛け軸の仕立て形式に関する解説です。
前回の動画では中国から伝来した文人仕立てについて説明し、今回は日本独自で発展した大和表具について詳しく解説しています。
掛け軸には8種類の形式があり、それぞれの特徴や用途、歴史的背景について説明されています。

講師は最初に真、行、草(しん、ぎょう、そう)という形式を紹介し、その中にさらに「真の真」と「真の草」という格式の異なる形式があることを説明しています。
真の真が最も格式が高く、真の草はそれより格式が下がるとのことです。

続いて、日本独自の仕立て形式である大和表具について詳細に解説しています。
特に三段表装風帯付きが代表的な形式で、和室に非常に調和する形式であると説明しています。
また、風帯の歴史的な由来についても触れ、中国では掛け軸を鳥や虫から守るために風帯が使われていたことを紹介しています。
さらに、茶掛け仕立てについても解説し、柱幅が非常に狭いという特徴や、作品本紙が切れ地の表に出ている独特の構造についても説明しています。
最後に、掛け軸の仕立てにおける共通の注意点として、飾る場所の壁色や大きさを考慮すること、作品の横幅に注意すること、そして作品と切れ地の調和が大切であることを強調しています。

Sutra Copying Set

Youtube 書道だいすき 第34話

しまうち 00:00
きれも本当にまあきらびやかでありまして、8種類のまあ呼び名の形式がある。
縦軸を守るためにまあつけられた作品が載っている状態で、知らない方は多いんではないでしょうか。
はい、どう書道を大好きしまうちです。
今回のテーマ掛け軸の仕立て、

しまうち 00:22
形式についての続編になります。
前回中国から伝来しました文人仕立てについて説明、解説させていただきました。
今回は日本独自で発展しました大和表装について説明、解説させていただきたいと思います。
この動画の最後には共通する掛け軸の重要な注意点ですね。

しまうち 00:45
そのあたりも、を説明させていただきたいと思いますので、最後までこの動画をお見逃しなくよろしくお願い致します。
この動画チャンネルでは、書道に限らず書くに関することはどんどん紹介させていただきたいと思いますので、

しまうち 01:00
チャンネル登録高評価よろしくお願いいたします。
それでは本編スタート。この動画をご覧いただいている皆様は、まあ書道をされている方が多いとは思うんですが、書道作品に限らずですね。
掛け軸といえばパッと思い浮かぶイメージとして、

しまうち 01:21
多い形式が真、行、草という景色があるんですね。
聞き慣れないなぁ、松竹梅みたいな感じですかっていうふうになりがちなんですが、さらにですね、この真、行、草の中にですね、またですね真、行、草があるんですね。
もうこうなってきたら、

しまうち 01:42
もう何が何だかわからないというふうになってしまいますね。
厳密に言いますと、草の真というのはまあございませんので、実質8種類のまあ呼び名の形式があるんですが、まあ、ややこしい。
今回はその中でも真、行、草という仕立ては何なのかということに関して、

しまうち 02:02
まあ集中的に説明させていただきたいと思います。
まずは真について、これは仏仕立てと呼ばれる形式になります。
まあ、別名でいきますと神聖表具、中尊表具、本尊表具。
いや、これまた耳慣れない言葉にはなりますが、覚えておいてください。

しまうち 02:22
それですね。ま、作品としましては仏画でありましたり、墨蹟でありましたり、まあ、いわゆる仏教に関する作品を仕立てる仕立てになります。
まあ、皆さんがイメージしやすいのであれば、まあ、阿陀仏であったりですね。

しまうち 02:38
四国88カ所であったり、西国33箇所などのまあ御朱印ですね。
そういった作品を仕立てるのもまあこの物仕立てになりますね。
まあ、いわゆる裂も本当にまあきらびやかでありまして、またまあとても豪華な印象があの仕立てでありますね。

しまうち 02:56
新行僧の形式の中に、また新行僧があるというふうにお伝えしましたが、これはですね、いわゆる真の真、が一番まあ、格式が高く、そして真の草がまあ少し格式が下がるというふうなイメージで覚えておいてくれれば、まあ、

しまうち 03:15
今回に関しては結構ですので、この図を見て分かる通り、とりあえず3つの形式があるということは覚えておいてください。
また、宗派に合わせた裂地を用意することもできますので、まあ、そこまで細かく作りたいという方は、

しまうち 03:31
表具師さんに相談されるといいかと思います。
続きまして今日これは純日本仕立てになります。
特にまあ、三段表装風帯付などが代表的な仕立てになります。
まあ、皆さん掛け軸といえば、このイメージっていうふうな方もね。

しまうち 03:51
多くいらっしゃるんだとは思いますが、これは日本独自の仕立て形式になりまして、とても和室に合う形式になります。
作品で言うならば、禅語であったり、墨蹟であったり、絵画なんかもありますよね。
そしてこの絵画でしたら風景花鳥、

しまうち 04:10
静止画などが非常に調和すると思います。
またですね、仮名作品なんかも合うと思います。
そして、漢字でもですね、詩句によっては使える形式になります。
しかしですね、ここで一点注意していただきたいのが、南画、文人画もしくは中国詩文の書に関しましてはですね、

しまうち 04:34
これはふさわしくないですので、できれば避けていただきたい形式になります。
それではここで、少し詳しく説明させていただくのに、行の行の形式を使わせていただきます。
なぜに三段表層と言われるかといいますと、まあ、

しまうち 04:50
一番上に天の裂地がありまして、次に中回しの裂地がある、そして最後に一文字が付く形になりますので、これで上から数えて123という形になりますので、三段表層になります。
そしてさらにこの風帯ですね。この風帯というのはまあひらひ、

しまうち 05:10
する垂れ風帯もあれば、ピタっとついた推し風帯もありますし、さらには筋でねあじ風帯というのもあります。
この風帯、一体何のためにあるんだっていうふうにね。皆さん思ったこともあると思うんです。
これはですね、

しまうち 05:26
実は中国の方から伝来した中で、まあ、ちょうどね、確かに10世紀そう時代ぐらいだったと思うんですが、その中国から伝来した形式に風帯というのは、もうついてあるんですね。
これをですね、中国では共演っていうふうにね呼んでありまして、

しまうち 05:46
漢字そのままの表現がふさわしいと言うんでしょうか。
当時の中国ではですね、掛け軸は大きな広場に飾られておったんですね。その当時のいわゆる建物建築様式では、カーテンがあったりとかですね。
まあ、ガラスの扉があったりっていうのはないわけですね。

しまうち 06:07
いわゆるもう開きっぱなしのという形になりますので、掛け軸を広げておりますと鳥であったりですね。虫が飛んでくるんですね。そうすると、やはりまあ、掛け軸が傷んでしまいますので、そこでですね、いわゆるこの風帯、

しまうち 06:24
いわゆる垂れ風帯が、ひらひらひらひらするとですね、鳥さんもですね、怖っていうふうになりまして、やっぱり逃げていくっていう、そういうふうに掛け軸を守るために、まあつけられたというふうに言われています。

しまうち 06:38
ただですね、残念ながら中国では14世紀、まあ、明の時代ごろには廃れていった形式にはなるのですが、まあ日本ではですね、うまい具合に独自の文化として残っていった、その名残というのがこの舞台になります。この風帯なんですが、

しまうち 06:56
三段表装についているとついていないというふうになりますと、まあ、やはりね、多少イメージの差はありますので、まあ、しまうちなんかはついてないと、ちょっと寂しいなっていうふうに思ってしまう場合がありますので、

しまうち 07:09
まあ、もちろんね作品によってというのはあるんですが、まあ、それでおしふたにするのか、垂れ風帯にするのか、はたまた筋風帯にするのか、というのを決めていただければいいと思います。
続きまして、この図の中にですね、

しまうち 07:23
二段仕立てというのがあると思うんですが、そしたらこの二段仕立て、いわゆる行の層ですね。
これがなぜに三段表層と違うのか疑問に思いがちなんですが、三段表層ですね。
ちょっと派手すぎてうるさいかなって言った時にですね、

しまうち 07:43
この二段仕立てですと、いわゆる文人表具の要素が加味されています。
日本表具になりますのでですので当然まあ和風のものは合います。
文人風であったり、中国風の作品にも合うですので、この二段仕立てというのは意義があるんですね。

しまうち 08:03
ですので、この違いというのは、ぜひとも覚えておいていただきたいですね。
作品によって使い分けられるということです。
続きましてそう、茶掛け仕立てになります。
これはその名の通り、茶室にかけられる掛け軸になります。

しまうち 08:22
この図を見ていただいたときにですね、三段表層と何が違うのかというふうにね。
お思いの方、たくさんいらっしゃると思うんですが、実はですね、三段表層と比べまして、大きく違いますのは、いわゆる柱幅ですね。
この幅がものすごく狭いということなんですね。

しまうち 08:45
そして、このなぜにこのこれだけ柱幅が狭いのかというところに理由があるんです。
室町後期安土桃山時代、江戸初期の時代に、いわゆる茶道とともに発展した縦軸の表現形式になります。
想像するといのは、まあ、大河ドラマなんか見るとですね、

しまうち 09:05
いわゆるお茶席、狭いですよね。
もう入るのもええ、そこから入るのっていう狭いなっていうイメージがあると思うんですが、まあ、当然ながら床の間なんかも狭いですよね。
そうすると必然的に作品も小さな作品になります。

しまうち 09:21
ですので、まあ、柱幅もまあ狭くなるといった感じになるんでしょうか。
ただですね、茶掛け仕立てなんですが、実は柱が細いというのはですね、それだけ作品を前面に出すという意味もございまして、あくまでも表具は脇役ということなんですね。

しまうち 09:42
この作品が主役というのはですね、まあ前に出ている。
というふうに言いましたが、まあこれね、本当に作品自体作品ですよ。作品本紙が裂地の表に出てるんですね。
いわゆる生地の上に、作品が載っている状態で表具されているんです。

しまうち 10:03
これはちょっと知らない方は多いんではないでしょうか。
ただですね、本式の茶掛けを知っているぞということでですね、私も作品前に出してね、ちゃんと仕立ててよっていうのはいいとは思うんですが、これはですね、

しまうち 10:19
いわゆる巻いた時にですね、当然ながら折れ皺であったりですね。
巻きシワがついて、作品が傷みやすいっていうことは必ずありますので、まあ覚えておいていただきまして、それを加味した上でもそういう方式にしたいという方はしていただいて結構だと思います。

しまうち 10:39
ただ、こういったような作品を置いためないようにも、通常の掛け軸と同じように作品を本紙の上に裂地がかぶさる通常の仕立て方が主流になっているということだけは覚えておいてください。
この大和表装全般に言えることなんですが、

しまうち 10:59
座って掛け軸が美しく鑑賞できるような長さの工夫がされているんですね。
1文字や裂地の天と地入れは、いわゆる上部の方が寸法が長くなっている。
こういった工夫がされているんですね。こういうのもぜひとも覚えておいてください。

しまうち 11:20
それでは最後になりますが、前回の動画で紹介した文人表装、そして今回紹介した大和表装の掛け軸の仕立てにおいて、共通する注意点をお伝えしたいと思います。
まず1つはですね、飾る場所を考えるということですね。

しまうち 11:39
その間というのを1つ例に挙げましょうかとの間でも、いわゆるバック壁色ですね。
淡い緑である場合もありますし、いわゆる土壁色のような色も。ございますよね。
その色合いを無視して布地を決めてしまうと、いざ飾った時ですよ。

しまうち 11:56
あれ、ちょっと色合いがアンバランスになってしまった、ということは起こり得ますよね。
そして、その床の間の掛ける場所の大きさですね。
これも把握しておかないとですね、思いのほか、現代の床の間というのは、形が短かったりする場合ありますよね。

しまうち 12:15
いわゆる高さが短いですね。
間接作品を大和平蔵の、三段仕立てにしたった場合ですね。
仕上がり丈が2メーター10センチほどになるんですね。
ですので、いざかけてみようと思った時に、うわっとこの間の床に作品がついてしまう。

しまうち 12:32
まあ、それはぜひとも注意しておきたいですよね。
あらかじめ大きさを把握しておけば、それに合わせて軸だけも決められる。
その点、必ず注意しておく必要が。次に注意していただきたいのはですね、作品の横幅についてなんですね。

しまうち 12:49
この作品の横幅、長くなればなるほど注意が必要なんですと言いますとですね、お気に入った裂地があったぞ。
この裂地をぜひとも使って掛け軸にしたい思いますよね。そして、この掛け軸、この裂地でお願いしますというふうにお願いした。

しまうち 13:07
そして仕上がってきた。そしたら、その掛け軸見ましたらですね、思わぬところで切る。
生地が継いであるという現象が起こるんですね。それはなぜかといいますですね。
もともと裂地の幅というのは決まってあるんですね。

しまうち 13:23
ですので、作品があまりにも横幅広いですと、当然裂地の幅が足りなくなります。
そうすると、もう継らざるを得ないということですね。
ですので、まあ、それを分かった上で、継き合わせでもいいよと言うんであればいいんですが、

しまうち 13:39
まあ、心配な方は一度表具師さんとまあ、細かく打ち合わせをすると、まあ、より安心して掛け軸ができるのではないでしょうか。
そしてですね、これが一番大切なことなんですが、まあ、先ほどのね物仕立て茶掛け仕立てはまあ別としましてですね、

しまうち 13:58
まあ、いわゆるその他の他の掛け軸の形式におきましては、ですね、作品が勝ちすぎてもいけない、その作品に合わす裂地が勝ちすぎてもいけない、まあ、何が言いたいかといいますと作品と裂地、この調和がとても大切だということですね。

しまうち 14:19
ですので、その調和が取れてこそ初めて、ああ、いい作品だなぁ、いい掛け軸に仕上がってるなあ、というふうに思っていただけると思います。
ですので、まあ、そこらも意識して掛け軸仕立てられるようになると、なお最高ですね。

しまうち 14:34
ですので、前回の動画、そして今回の動画をしっかり見ていただきまして、まあ、いい作品が描けたと思った場合はですね、まあ、しまうちも含めまして。
あ、皆さんもぜひともいい掛け軸を1本作ろうというふうに思っていただければ嬉しいです。

しまうち 14:49
それでは書道大好きしまうちでした。また金曜日にお会いしましょう。さよなら!

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