お茶室に掛ける掛軸の仕立て方で、純日本式の仕立てです。
「茶掛け仕立て」は「三段仕立て」と混同されることが多いですが、「茶掛け仕立て」は柱幅が極端に細く仕上げ、掛軸がわき役となり作品が主役となる、つまり作品を前に出して表具を控える仕立て方です。
「茶掛け」の字の通り茶室に掛ける掛軸で、茶室は神聖な空間とされ、
格式高いものを飾るべきという考え方があるとされ、茶道の心・禅の心を表します。
お茶席の主人がお客様をおもてなしする心を掛軸に書かれた言葉で表現することから、お茶席では掛軸がとても重要な意味を持つとされています。
なお、茶掛け仕立てにする作品は、風流な文言や禅語が多く用いられ、仏語や仏画には適さないと言われています。
掛軸の天地と中廻しで2種類の裂地(布)を使用し、二段に分かれていることから二段表装と呼ばれます。
本紙(作品)周りの中廻しに柄ものを選び、天地は無地のものを選ぶとバランスが取りやすい。二段表装には一文字は付きません。
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