書道だいすき 第71話
混ぜるな危険!?墨液と固形墨!!【書道】

Shodo Daisuki – Episode 071

『墨液に固形墨を混ぜると良い』果たして本当にそうなのでしょうか!?
それはどんな条件下でも成立するのでしょうか!?
しっかりと検証し、『しまうち』なりの結論を導きだしました!!
是非最後までお楽しみくださいませ!!

書道だいすき 第71話 動画の概要

しまうち氏による「混ぜるな!危険墨液と固形墨」というタイトルの書道に関する動画内容の書き起こしです。
この動画では、墨液と固形墨を混ぜることの効果について検証しています。

しまうち氏は、多くの人が気軽に墨液に固形墨を混ぜている(すり足している)が、そのメリットとデメリットを明確に説明できる人は少ないと指摘しています。
自身も以前はぼんやりとしたイメージで墨をすり足していたと述べています。

検証では、膠系墨液7.5ccに固形墨を200回×3回(計600回)すり足した場合と、樹脂系墨液での同様の検証を行いました。
膠系墨液では、墨をすり足すことで以下の変化が見られました:

筆に墨を含んだ時のボリューム感が増した
分筆した時に墨が紙に留まり、程よい抵抗感があり書きやすくなった
墨色が落ち着いたシックな雰囲気に変化した

一方、樹脂系墨液では、すり足しても大きな変化は見られず、労力の割に効果がないという結果になりました。
また、紙の種類を変えた検証では、機械漉き紙では膠系・樹脂系ともにすり足しの効果はほとんど見られませんでした。

しまうち氏の最終結論として、膠系墨液と手漉き紙の組み合わせであれば、墨をすり足してもよいとしています。
使用例として、羊毛筆の代わりに兼豪筆を使う場合や、墨が黒々としすぎている作品の雰囲気を調整したい場合などが挙げられています。

最後にしまうち氏は、この検証は自身が持つ固形墨1種類のみでの結果であり、異なる固形墨では結果が変わる可能性もあると述べています。
書道に絶対的な答えはなく、書く人の判断が正解であるとし、視聴者自身でも検証してみることを勧めています。

Sutra Copying Set

Youtube 書道だいすき 第71話

しまうち 00:00
書きやすくなったんですねと画面越しには伝わるかな。
かなり変化がなかったんですね。紙の種類を変えてみました。
正解でございます。はい、どうシャドー大好き島まです。
今回は混ぜるな!危険、墨液と固形墨というタイトルでお送りさせていただきます。

しまうち 00:19
いや、ちょっと苦労が足りないかなとか、清書が近いから墨液に固形墨混ぜてしまおうかしら。
そんな具合に気軽にすり足している方が多くいらっしゃるイメージがあります。
そんな中で、明確に罪を擦り足すメリット、デメリットを説明できる方というのは、

しまうち 00:36
どれぐらいいらっしゃるでしょうか?かくいうしまうも、昔はぼんやりとしたイメージで、墨をすり足していた1人でございます。
いやー、稼げない膠系樹脂系の2種類の墨液に固形墨をすり足し、どのように作用し、

しまうち 00:52
どのような副作用があるのか外の展開になりましたので、最後までお見逃しなく。
この動画チャンネルでは、書道に限らず、書くに関係することはどんどん紹介させていただきますので、チャンネル登録、高評価、そしてコメントをよろしくお願いいたします。

しまうち 01:09
それでは行ってみましょう。
混ぜるな危険、墨液と固形墨、いきなり結論から申し上げますと、すり足してもよいが上限があるということになりました。
まずはこちらをご覧ください。
膠系墨液7.5ccに墨を200回超濃墨にすること3回、

しまうち 01:33
計600回墨をすり足しました。
どうでしょうか?
実際、画面越しでも、その違いというのは、分かっていただけるのではないでしょうか。
にじみ方1つとっても違うような気がします。
まず、筆に墨を含んだ時にどことなく不思議なんですけれども、

しまうち 01:49
ボリューム感が増したような気がしたことが1つ。
そして、分筆した時に墨が紙にとどまりまして、程よい抵抗感があり、書きやすくなったんですね。
ラッキーさらに、墨色の黒色の違いに変化が出まして。
どことなく落ち着いたシックな雰囲気に変化したんですね。

しまうち 02:11
でもね、これはちょっと画面越しには伝わるかな、どうかなっていうふうには思うんですけれども、違うんだよ。
そしたら、最初から同じ墨液でも濃墨液を使ったらいいじゃんっていうふうな声が聞こえてきそうなんですが、

しまうち 02:25
まあ、実際に試しました。
そしたらですね、やはりその濃墨液というのはにじみが強く、そして引っかかり、筆の抵抗というのはあるんですよ。
からしまうちにとってはあ、かきにくいなというふうに感じました。
じゃあ、混ぜるの最高じゃんと行く前に、

しまうち 02:46
樹脂系の墨液でも検証してみました。
それがこちらでございます。どうですか?
これは先ほどと比べましても、より画面越しでは分かりにくかったと思います。
そうなんです。
実際、しまうち書いた時も、最初は膠系の墨液と同じ感じかもというふうに思って感じた。

しまうち 03:05
一瞬でけれども書き上がりを見ますとにじみ、黒色の感じ、かなり変化がなかったんですね。
いや、もうほんと、これは残念。
すり足した労力のわりには効果というのは見られなかったのです。
よく樹脂系にすり足すのは良くないよというのは聞くのですが、

しまうち 03:24
どちらかというとすり足す意味はないという方が、しまうちにはしっくりきたような気がします。
ちなみに番外編なんですが、すり足した墨液で淡墨を作ってみました。
それがこちらでございます。
こういったことをするのはね、

しまうち 03:41
なかなかいらっしゃらない少数派だとは思うのですが、どうですか?
画面越しでもいやな、この墨のにじみっていうふうな感じ、わかると思うんですけれども、実際しまうちこれ検証してみても、うわっなんだこの不思議な感じというのが正直な気持ちでした。

しまうち 03:57
この墨をすり足すということが、少なからず、何か特別な変化を起こしているということを裏付けているのではないでしょうか。
最初に言った条件というのは、これだけではございません。
次に紙の種類を変えてみます。

しまうち 04:13
機械式紙では膠系樹脂系ともに刷り足しても、手すき紙のような効果というのは見られなかったのです。
墨のにじみを止める効果も神にもともと備わっていますし、黄色の変化もほとんどなかった。
残念ながら、すり足した労力に見合った効果というのは見られませんでした。

しまうち 04:35
でもですよ、でもね、強いて言うならば、あの墨液のテカテカした感じというのは少しなんですけれども、落ち着いてマットのような感じになったような気がします。
ということで、最終結論としましては、膠系墨液と手指しの組み合わせであれば、

しまうち 04:53
すり足してもオッケーというのがしまうちなりの結論でございます。
それではですね、どういった時に国益を吸い出すか、ちょっとね使用例島地考えてみたんですね。
しまうちだったらどうする時に使うか、例えばですよ。
本画仙紙に羊毛筆で書きたいけれども、

しまうち 05:14
まずその羊毛で扱えないですので、兼豪筆で書くしかないけれども、羊毛筆と違って兼豪筆は紙のあたりが強く、そして吸い離れが早い。
そうするとですね、筆を置いた時ににじみが気になる書きにくいどうしようとった。

しまうち 05:31
そうだ、墨をすり足してみよう。
そうすると、おにじみが収まって、そして運筆も少し軽やかになっておっ、なんだか上手に書けたぞうまく書けたぞとか、そう、これもですよ。
書いた作品が黒々していて、墨液で書いてやろというふうにバレバレやな。

しまうち 05:49
そしてちょっとね、変になんか墨色だけが目立ってしまうなああ、そうだ、墨を足そうじゃないか、そうするとですね、この吸ったことによりまして墨食ちょっとマットになりましてお!続いていい感じな雰囲気出てませんか?

しまうち 06:03
といったところでしょうか。
でも、ここぞというときは、やはり固形墨単体ですって書いていただくことをおすすめさせていただきます。
いかがでしたか?イメージ通りの部分もあれば、予想外の結果に戸惑ったという方もいらっしゃると思います。

しまうち 06:22
しまう長期入りの固形墨1種類のみの検証でしたので、もし違う固形墨を使えば、結果がひっくり返る可能性はなきにしもあらずですけれども、皆様が立ち止まるきっかけ程度にはなれたのではないでしょうか。
いつも言いますが、

しまうち 06:37
書道に答えはございません。
書かれる皆さんの判断が、正解でございます。
すり足した場合と国益そのままの検証というのは、今すぐにでも皆様できますので、ぜひともご自身のもので、一度お試しいただいてはいかがでしょうか?

しまうち 06:53
それでは書道ですきしまでした。また来週お会いしましょう。さようならご機嫌にまたね

関連商品について

本動画に登場する商品をご紹介します。

墨 /sumi

墨は紀元前1500年頃以前の中国殷の時代から始まったとされています。
墨の主な原料は、煤、膠、香料からなり、原料の種類よって墨の主な特徴が決まります。
特徴の違いから、色の濃淡や艶、にじみなどを楽しむことができ、固型墨には、墨液では味わえない面白さがあります。

墨液 /bokueki

墨液は、明治中期に発案されてから今日まで、多くの人に使われています。
メーカーによっては墨汁とも呼ばれています。 墨液には膠系、樹脂系があり用途によって使い分けが必要です。
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