『創作』手順を解説しつつ、『しまうち』初の創作にチャレンジ!!
自由をこの手に!!あなただけの字を書こう!!
書道を愛する男『しまうち』がとことん解説!!
しまうち氏による書道作品の創作過程についての講義内容です。
書道の作品制作は一見簡単そうに見えるが、実際には様々な要素を考慮する必要があることを説明しています。
しまうち氏自身も創作経験が少ないため、視聴者と共に創作に挑戦する形で進行しています。
講義では、作品制作の手順として、まず用紙サイズの決定から始まり、書きたい言葉の選定、文字数の検討、書体の決定、構成案の作成、そして道具の選定という流れを詳細に解説しています。
特に文字の造形的特徴や紙面における余白の美しさ、見せ場の作り方など、作品の構成に関する理論的な側面も紹介されています。
しまうち氏は実際に「我人と逢うなり」(我逢人)という3文字を選び、米芾の行書体を参考にして半切1/3サイズの作品を制作しました。
この言葉は、これまでの出会いへの感謝と今後の出会いを大切にしたいという思いから選ばれています。
講義の最後には、創作に挑戦することで得られる喜びと、他者の作品を見る目が変わることの価値について述べられています。
書道を学ぶ人々に対して、自分だけの作品づくりに挑戦することを勧めています。
しまうち 00:00
はい、どう書道大好きしまうちです。
今回は書道の作品を作る、いわゆる創作についてお届けいたします。
書道の作品を作ると言いますと、貫禄のあるですね。
大先生がうん、はい、はい、どうぞはいはいそうとねささっと書くイメージありますよね。
しまうち 00:19
でも、実はそう簡単ではないらしいのです。
では、どういうところに気を使い、どういうところに注意をし、どういうことに意識をしているのか?
今回の動画を最後までご覧いただきますと、作品の作り方のみならず、作品の見方が180度変わると思いますので、
ぜひ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
この動画チャンネルでは、書道に限らず、書くに関することはどんどん紹介させていただきますので、
チャンネル登録高評価何ぞよろしくお願いいたします。
それではどうぞ!
しまうち 00:56
今まで古典臨書を積み重ねてきました。
形臨、意臨、背臨とこれも勉強してきましたね。
次は自分で作品を作ってみたい。
でも作品の作り方がどうもわからない、どうしていいのかわからない。
実はこういうしまうちも創作の経験はほとんどございません。
しまうち 01:15
ですので、今回は創作の手順を紹介しながら、しまうち自身作品作りに挑戦したいと思います。
最初に用紙サイズを決める
出来上がった作品をどうしたいかによって、作品の大きさというのは決まってきますよね。
展覧会に出品する作品となれば、
全紙サイズ、半切サイズといった大きさになるでしょうし、
公募展に挑戦したいというふうになれば、その公募展の規定のサイズ、
もっともっと大きい紙になるでしょうね。
しまうち 01:53
誰かに作品を送りたい、もしくは部屋に飾りたいというふうになりますと、
自ずと小作品。
半紙サイズであったり、色紙サイズといったところでしょうか。
もう少し大きくなりましても、半切1/3、半切1/2サイズといったところまででしょうか。
今回、しまうちはこの後ろの壁面に作品を飾りたいということで、
半切1/3サイズに挑戦したいと思います。
しまうち 02:13
続きまして言葉を選ぶ
とにかくこの言葉を書きたい、
こういう思いが根底にあるから、作品を書きたい、作りたいというふうに思われると思います。
誰かに作品をプレゼントしたいがために、
おめでたい言葉を選ぶ、
もしくはご自身の部屋に季節感のある作品を飾りたいので、そういった言葉を選ぶ。
こういうのもあるでしょう。
しまうち 02:52
ただ、ここでちょっと注意したいのはですね。
もしその選ぶ言葉すべてを漢字を選んだ場合ですね。
これは書く文字によりまして、文字には造形の特徴があるということに注意しなければならない点です。
というのが、この文字にはそれぞれ特徴がありまして、
縦長であったり横長いわゆる扁平ですね、であったり、
真四角、もしくは三角形といったように、文字によってそれぞれ特徴がございます。
しまうち 03:35
ですので選んだ漢字が果たしてそれを組み合わせた場合に、
文字のバランスがうまくいくのか、というのは、重要な要素になってきます。
こういうことも踏まえて、
とにかくこの言葉が書きたいという語句を選べるのが一番いいですよね。
しまうち 03:55
そこに関係してくる文字数の選定なんですが、
例えば半切作品を作ると場合は、
たいがい、いま14文字で書かれる方が多いと思います。
この半切に10文字、それを例えば半紙に14文字入れるというふうになりますと、
いや、
しまうち 03:54
これまた窮屈だなあというふうになってきますよね。
半紙サイズであれば、どれぐらいの文字数が適切なのかといいますと、やはり1文字から6文字といったところでしょうか。
ですので、その各サイズに合わせた文字数の選定、
しまうち 04:10
これも大切な重要な要素になってくると思います。
そこでしまうちは我人と逢うなり。
いわゆる我逢人この3文字を書きたいと思いました。
しまうちは今まで本当に出会いには恵まれてきました。
また、これからもたくさんの人に出合うと思います。
しまうち 04:31
この出会いを大切にしたいので、この我逢人を書くことにしました。
ついに書体を決める
書きたい語句が決まった後に、具体的にどのような書体で書けばよいのか、といったことを考える上で、強い味方があります。
書道用の辞典でございます。
しまうち 04:53
この辞典というのはですね、さまざまな個展のさまざまな書体が、なんと一覧にして見ることができるんですね。
これ非常に便利ですよね。
なんと今では皆さんはスマホ!アプリを使って、書道用の辞典を活用されている人がいると聞いたんですね。
しまうち 05:13
これ、さらに便利ですよね。
ちょっと使ってみたい気もします。
その中から、この書体で書きたいという文字が見つかった時は、皆さんこれ非常にラッキーですよね。
ただ、この時大切にしていただきたいのは、その例をまるまる使うというのではないということです。
しまうち 05:32
その例をアレンジしてほしいということですね。
さまざまな古典の一部分を抜粋したのにすぎません。
その古典というのは、当然前後左右文字が書かれていますよね。
そして、その文字の絡み合いがあってのその文字の決定であります。
しまうち 05:50
ただ、辞典というのは、その文字の一部分を切り抜いたにすぎません。
そして本来はですよ。
本来はご自身がイメージしている個展を横に置きましてですよ。
開きましてこのような感じで書きたいな。
うん、そしたらこの今回、
しまうち 06:08
選んだ語句こういうイメージで、このような古典のにおいを残して、書こうじゃないかというふうにできればいいですよ。
けど、これがなかなか難しい。
そういう方はこの例の中から文字を取りまして、それを大いに活用していただければいいと思います。
しまうち 06:25
今回、しまうちは新所原という本を使いまして、我逢人という3本について、それぞれ調べてみました。
本来はですね、しまうち。
うん、楷書が大好きなんでね、欧陽詢みたいなキリッとした文字で創作してみたかったんですけれども、
しまうち 06:45
先ほど言った通り、なかなか文字の造形上、ちょっと難しいかなというふうに思いましたので、
せっかく創作するのであれば、したことがないような行書体でやってみようと思ったときに目に留まったのが、北宋の米芾なんです、
しまうち 07:00
しまうち米仏をそこまで勉強してきたかと言われますと、
うん、これはちょっとね、疑問点は残るんですが、
やはり、パッと見たときにですね、特徴もわかりやすくて、そして何より余白日があって、
かっこいいなというふうに思いましたので、
しまうち 07:15
この米仏の例をもとに作品作りに挑戦したいと思います。
次に構成案を作る、いわゆる草稿作りですね。
最初は筆で書くのではなくて、鉛筆などを使って簡単に線書きをします。
文字の配置や文字の造形の変化などを考えます。
しまうち 07:38
紙面の中の余白の美というのも大切にしまして、落款も含めまして、全体の構成をここで考えてしまいます。
この時にどのような雰囲気の作品にしたいのか、墨量をどのように入れて、どこでどのように見せ場を作るのかというのを考えるのも大切ですね。
しまうち 08:00
いきなり半切1/3サイズに書いてみるのもいいのかもしれませんが、まあ、なかなかちょっとね、いきなりというのはかっこつきませんので、
今回、しまうちは同じ尺度になるように半紙サイズ。
これを下4センチほど落としましたら、
しまうち 08:17
ちょうど半切1/3と同じような尺度のミニチュアサイズになりましたので。
半紙サイズを使って草稿をいろいろと考えてみました。
ご自身の書かれるサイズ、それと同じ尺度のミニチュア版を作って草稿を練る。
これをおすすめします。
しまうち 08:34
ここでしまうちの割れ合う人のこの3文字の構成の草稿なんですが、半切1/3縦にするか横にするか迷ったんですけれども、
今回はズバリまあ壁面にかけるんですけども。
手に挑戦したいと思います。
わあうを1行目に、そして人と落款、
しまうち 08:59
これを2行目に入れようと思います。
いわゆるまあ、4文字構成というような感じですよね。
紙面の押さえ方といいますと、われこの文字をやや小さくしまして、極力をたっぷり入れてみたいと思います。
次に逢うという文字ですね。
しまうち 09:17
この逢うという文字で行かせるならば、いわゆる運筆の速度であったり、測量の変化ですね。
こういうのも入れてみたいですね。
そして最後人なんですが、思い切ってちょっとね、横に広げてしまうと1行目とぶつかってしまいますので、
しまうち 09:34
米仏の造形とはちょっとアレンジを加えてみまして、思い切って縦長の造形にしてみます。
こうなってきますとですね、この活筆の出方というのは、もう出たとこ勝負になりますので、思い切って書いてみたいと思います。
しまうち 09:48
最後、落款なんですが、この落款で少し、作品を落ち着けたいと思いますので、
この落款、前回しっかりと勉強した落款、4文字に久と申しというふうに入れてみたいと思います。
次にこの構成なんですが、なんて言うんでしょうか。
しまうち 10:08
この文字のね、バランス配置というのをしっかり決めないといけないとは思うのですが、
これもなかなかね、やりすぎるとおかしくなわざとらしくなってしまいますのでも、
しまうちなんせ初めての気持ちですので気持ちを
しまうち 10:22
こめて乗ればいいなというふうに思いますので、もうあるがまま、ある程度の構想は決めますけれども、
思い切って書いてみて、どうなるか、出たとこ勝負というところで書いてみたいと思います。
ここで余談なんですが、
しまうち 10:37
展覧会など行きましたですよ。
半切作品や尺八屏の作品を見て、うわー、この作品の構成、ああ、いいなぁっていうふうに感じられたことありますよね。
そういった作品には何らかの美しく、よく見える構成の法則性が隠されているんですね。
しまうち 10:56
それを少し紹介したいと思います。
それではここで一度図をご参照ください。
まずは切2行書き14文字の場合の作品でありましたら、見せ場というのは2行目の頭90番あたりですね。
ここで執筆を使って文字をドーンというふうにね。
しまうち 11:19
書いて表現されているのが多いと思います。
で、ですので、字面も当然、ここがかっこいいなと思えるような文字を選ぶべきですね。
次に、潤筆、いわゆる墨量をしっかり含みたいという場所はどこかといいますと、一番6番11番というふうになりますね。
しまうち 11:41
そうなってくると、自然とそれ以降は墨がどんどん少なくなっていくという形ですね。
そうすることで構成がかっこよく決まっていく、いわゆる作品が立体的に見えるということですね。
ついに尺八屏の三行書きもう、これはほとんど公募展ですね。
しまうち 12:02
公募展でしか見ることがないような作品ではありますが、
逆に言うとですよ、公募展というのは、やはり見栄えが良くないと目立たないということは、
よりこの構成が大事になってくるということですね。
いわゆる審査員の先生の手が上がらないといけないわけですから、
しまうち 12:20
より皆さん構成にこだわられるということですね。
一番の見せ場というのは、2行目の上部、いわゆる23、24、25のあたりですね。
ここ大事ですねというのが当然ですが、作品は上から見ますもんね。
そうしていったときに真ん中におっというね、
しまうち 12:39
文字が来てますと、それは目引きますよね。
ここに潤筆のきいた文字がバッと入ると雰囲気出ますよね。
そうすると、今度は潤筆、当然、墨量というのは大事ですので、
この対比を表すためには、執筆必ず必要です。
ここの図でいくならば、
しまうち 12:59
一番、12番、26番、35番、43、50番といった感じで潤筆にしますと、
これまた墨量の流れが良くなりまして、作品に立体感が出るということですね。
こういった法則性、皆さん、なかなか今までピンときてなかった方いらっしゃいましたら、
しまうち 13:18
こういったことを頭に入れて、再度展覧会などで作品を見ますと、
見え方、今までと180度変わってくるんではない。
いいでしょうか。
そう言ってね、しまうちも改めてこのようにね、図にしますと、
おお、なるほどなというふうに思いました。
しまうち 13:35
ですから、こういった難しいことも考えて、先生方は作品を作られているんだなというふうに思いました。
最初に言いました。
簡単ではないと、そういうことはこういうことなんですね。
しっかりと理論的に考えられている、
しまうち 13:51
いや、なんかね、西洋美術のようで、なんかすごいですね。
新たな気づきになりました。
続きまして道具の選定、
この道具の中でですね、しまうち一番ちょっとね、難しかったなぁっていうか、
まあやっぱり大切にするべきだろうな、
しまうち 14:07
というふうに思ったのが紙でございます。
今までいろいろな紙を実験してきましたよね。
墨との相性というのも実験してきました。
ただいざ実際にしまうちが今回作品を作ろうというふうになった場合、
今まで得意にしてきました。
しまうち 14:24
紅星牌 四尺棉料単宣使えたかといいますと、これ難しかったんですね。
というのが試しましたよ。
試しましたが、今回はにじみの少ないけれども色が白い、
また、墨色が映えるであろう台湾系の紙、これを選びました。
そして、そうなってきますと、
しまうち 14:45
次に筆ですね。
今回、柔らかい筆にも挑戦してみよう。
勝手にね、行書だから、柔らかい方がいいだろうというふうに思ったんですが、
これまた柔らかすぎると気質というんでしょうかね。
このバネを生かしたり、スピードを生かしたりするときに難しかったんですね。
しまうち 15:02
ですから、なかなかこれも難しかったということは、
しまうち、やっぱり、今まで使い慣れた剣豪筆でいかざるを得ないなというふうになりました。
なので剣豪を採用しました。
すみ、これなんですが、やはり今までするにこだわってきましたので、
しまうち 15:18
しっかり吸って黒の強い、これを出して表現したいというふうに思いましたので、
写経の時に使った炭ですね、いわゆるツヤがしっかりやって伸びもいい、
そういった墨を使いました。
これで一応ですよ。一応ですけれども、
しまうち 15:35
1通り素材が揃いましたのでね、ちょっとね、もうすでにねドキドキしいるんですけれども、
ここから慣れない創作にチャレンジしたいと思います。
もうね、下手とかそういうのではないんです。
もう、とにかく思いを皆さんに伝えたい、この思いで頑張ります。
しまうち 15:52
挑戦します。
ですので、皆さん、ぜひともここからじっくりと見守っていただければ嬉しいです。
頑張ります!
いかがでしたか?
どうしても作品を作るまでは、自分にはお手本がないと書けない。
創作なんて難しくてとてもできないというふうに頭でっかちになり、
しまうち 16:14
引っ込み思案。
これは正直な気持ちです。
しかし、この場をお借りして作品作りに取り組んでみましたら、
自分の作品を作る楽しみがよくわかった。
反面、作品作りというのはとても大変で、地道な努力が必要なんだなというのがよく分かりました。
しまうち 16:32
ただ、この経験をすることで、
他の人の作品の見え方がきっと大きく変わることでしょう。
もし書道をされている方で、自分の作品を作ってみたい、
自分にしか書けない文字を書いてみたいと、
少しでも思っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、
しまうち 16:51
ぜひとも挑戦することをおすすめいたします。
この動画がその小さなともしびを少しでも大きくすることができれば、本望であります。
それで、書道大好きしまうちでした。
この作品が、今年の自分へのクリスマスプレゼントになりそうです。
しまうち 17:09
いいでしょ?
本動画に登場する商品をご紹介します。
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