年に一度行われる日本の風習「書き初め」。お正月ならではの習わしです。誰しも一度は体験したことがあるのではないでしょうか?
新年の始まりは元旦にあります。年末には家中の大掃除をしたり、おせち料理の準備など、新年を迎えるために様々な支度をするのが日本の風習です。
昔から日本ではあらゆるものに神が宿るという考えがあり、ご先祖様だけではなく、毎年お正月に来てくださる歳神様を迎える支度をすることが大切にされてきました。
改めて大切に残していきたい日本の風習の一つと言えるかもしれません。
「今年はこんな年にしたいな」「今年はこういうことをするぞ」というような自分の中での目標や決意も新しい年の始まりにこそ掲げてみるのもいいものです。
新年だからこそ思うこと、願うことは誰にもあるはずです。願いを言葉にする。新しい年の始まりに挑戦してみてはいかがでしょう。
自分の思いを文字するということは意外と大切です。自分の思いを文字にすることは、自分の心に刻むことであり、改めて心の内を意識することにも繋がります。
普段から文字を書く機会というのは減りつつありますし、毛筆で書いてみるとより特別感が感じられるはずです。
家族や友達同士でお互いの新年の目標や抱負について語りながら、お正月に「書き初め」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
書き初めの起源は平安時代にまで遡ります。平安時代の宮中行事である「吉書始め」が書き初めの起源とされています。
昔は書く道具というと墨と筆と紙が使われていました。元旦の朝に汲んだ神聖な水を使って墨を磨ることに始まり、その年の年神様のいる恵方に向かって祝賀や詩歌を書いたことに始まったとされています。
昔の人々は毛筆で文字を書くということは今よりもずっと重要な意味を持っていたはずです。字が上手に書けることは、昔の人にとって切なる願いだったのかもしれません。
字の上達を願って神様に書き初めを奉納する習わしが今日まで大切に受け継がれてきたのでしょう。世間一般的な行事となるのは江戸時代からだと言われています。
書き初めというとお正月の風習ですが、実際はいつ行うものなのでしょうか?
本来は1月2日に行うものとされていますが、神社やお寺、各自治体や団体など、様々な場所で行われていますので、日にちもそれぞれによって異なります。
お正月というのもはっきりとした期間が定まっていないように、お正月に行われるということは通例ですが、はっきりとした日が設定されているものではないようです。
ですので、お住まいの地域で調べていただいたり、もし行ってみたい書き初め大会があれば調べて確認していただいたほうがいいでしょう。
書き初めを行う神社であれば、初詣のお参りのあとにでも気軽に書き初めをしてみるのもいいかもしれません。総じて、お正月の三が日前後に行われていることが多いようです。
お正月に書いた書き初めは「どんと焼き」で燃やすのがひとつの方法です。
お正月を過ぎた頃に、お正月飾りやお守りなどを集めて燃やす「どんと焼き」という行事があります。
「どんと焼き」はその年の無病息災を祈って小正月である1月15日前後に全国各地で行われる行事です。
お正月の注連縄(しめなわ)や飾り、書き初めなどを各家から持ち寄り、木や藁で作ったやぐらを積み上げて燃やす火祭りです。
「どんと焼き」で書き初めを燃やし、紙が高く舞い上がれば字が上達するといういわれもありますし、燃やした煙に乗って年神様が天上に戻られるともされていますから
書き初めを「どんと焼き」で燃やして一年の無病息災を願うのも良さそうです。
お住まいの地域によっても時期が異なるかもしれませんので、調べておくと安心です。
また、神社などでも催されていることがありますので、お近くの神社の行事を確認しておかれるとよいでしょう。
「書き初めの道具を一式用意したけれど、何を書けばいいのか悩んでしまった」ということもよくあるかもしれません。
あまり難しく考えなくても、まずは新年の訪れを祝う文字を書いてみるのがおすすめです。
また、新年の抱負や目標などは文章でもいいですが、端的に表した四字熟語が主流になっているようです。
おめでたい言葉や新年の抱負に合う言葉を選ぶこともまた楽しみの一つです。
新しい年を迎え、決意を表す四字熟語や、新年を祝うおめでたい日本語など、楽しみながら選んでみるとよいでしょう。
書き初め大会などでは、題目が決まっているところもありますが、自由に選べるところもあります。もちろんご自身でされる場合は自由です。
言葉選びに悩む方にも、書き初めにぴったりのおめでたい言葉を紹介します。
意味を知れば、言葉の情景を想像することができますから、楽しみながら書き初めができそうです。
2025年の干支で、お子様にお勧めです。
みのりある年になるよう、新年縁起の良い言葉。
待ち望んでいたことが実現する意味があります。また太陽が昇る前の状態を示し新年を彷彿させます。
大きなこころざし。将来に対する遠大な希望を表します。
七福神が乗っている。宝物を積み込んだ帆船のこと。
前へ進む、目標などに近づくなど新年スタートにふさわしい言葉です。
仏教などでめでたい前兆として現れる雲。
太陽の近くを通りかかった雲が緑や赤に見える気象現象。
めでたいこと。幸福、繁栄を意味する言葉。
長生きを楽しむこと。
多くの幸福。幸福の多いこと。
豊かで,人々が暮らしを楽しむこと。
態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて立派な様子を表し、何かに挑戦したい年におすすめ。
日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想。
めでたいものとして慶事・吉祥に使われる新年にふさわしい言葉。
初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと。 「初志」は思い立ったときの最初の気持ち・志。 「貫徹」はやり通す、貫き通すこと。
書き初め用紙といっても、一つの決まったサイズだけではありません。書き初めに用いられる紙には実はいくつかのサイズがあります。
中でも代表的なものが「八つ切り(やつぎり)」という大きさの紙です。
半紙よりも幅は細く、長さは倍ほどある大きさといえばイメージがしやすいかと思います。
「八つ切り」というのは全紙を1/8にしたサイズで、そのことから「八つ切り」と呼ばれるようになりました。
全紙(ぜんし)というと聞き慣れない方にとっては馴染みのない言葉かもしれませんが、書道の紙において最も基準となる大きさで、約69×136cmほどあるかなり大きな紙です。
どんなサイズの紙を使うかは、地域や書き初めを行う各団体によって少しずつ違います。どこの書き初めでも比較的よく用いられるのが八つ切りです。
八つ切りの他に、半紙も使われますし、半切というやや大きめの紙もよく使われています。書き初め用として特別決まったサイズがあるわけではありません。
様々ある中でよく使われるのが「八つ切り」サイズだということです。
あまり大きいと書くのも大変ですし、八つ切りサイズが書き初めにはちょうど使いやすいサイズなのかもしれません。
特にに習字に励むお子様にとっては半紙よりもやや細長い紙はチャレンジしやすい大きさです。
大人の方でももちろん構いませんし、書きたい文字や字数にとよっては、半紙や半切など臨機応変に紙を選んでいただくのも一つです。
書き初め大会などに参加する場合は、大会の半紙サイズに合わせる必要がありますが、そうでない場合は「八つ切り」サイズが一般的です。
もちろん半切などに思いきり書いても、半紙に書いても問題ありません。
書遊では「書道一番」「学生白鳳」などの八つ切りサイズをおすすめしています。
「書道一番」は滲みにくいので初心者やゆっくり書く方におすすめです。
「学生白鳳」は滲みが出せるので中級~上級者の方におすすめしています。
それぞれ共に、八つ切りサイズと半紙サイズをご用意しています。
書き初めで使用する筆は、普段使う太筆よりも大きいのが特徴です。
筆には号数がありますが、メーカーによって規格が異なりますのでお選びいただく際は筆の穂先の大きさで選ぶことをおすすめします。
どのくらいの大きさの文字を書きたいかで選ぶ筆の大きさは変わってきます。
一般的に、大きな字ほど穂先の大きい筆が必要です。
また、名前書き用の細筆も忘れずに用意したいところです。
八つ切り半紙に4文字書く場合の筆は、「19×70㎜」位の穂径の物がおすすめです。
これくらいの筆であれば墨含みが良く何度も墨を付け足さずに書く事ができます。
筆の柔らかさは、兼毫筆(羊と硬い毛が混じっている筆)がおすすめです。
茶色い馬毛の、こちらは硬めの毛ですのでシャープな線を書きたい方におすすめです。
名前書き用は、イタチ・山猫・鹿の「金木犀」もう少し安い物でしたら「菖蒲」などが書きやすく人気があります。
書き初め用品をカテゴリー別にご案内しています。
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