写経用紙は、すべて対象となるお経を全文書くことができるよう、罫線を配分して作られています。
中でも最も多く用いられているのは、276文字ある経典「般若心経」です。
写経用紙には罫線が入ったものや無地のもの、扇の形をしたものなどいくつか種類がございます。
初めての方や慣れない方には罫線入りのタイプを選んでいただくのがおすすめです。
罫線入りはあらかじめ罫線を配分して作られていますので、文字のバランスがとりやすくまっすぐ書き進めることができます。
またお手本付きのタイプであれば、紙の下に置き、なぞって書くこともできますので、初心者の方にも安心してお使いいただけます。
だんだんと慣れてきたら、無地のものや扇面型に挑戦してみると良いでしょう。
放射線を描くように罫線が配置されている扇面型は、少々難易度が高いかもしれませんが、形の美しさも格別です。
またその他に特殊な紺紙などもございます。紺紙は、黒ではなく金泥や銀泥を使用した金字写経にお使いいただける専用の紙です。
同じ写経でも種類によって仕上がりが違ってくると、より楽しめますね。一文字ずつ丁寧に書いた写経は、特別なものになるでしょう。
書き終えたあとはぜひ額に入れて飾ってみてはいかがでしょうか。
写経体験に行った事がきっかけで、ご自宅でも始めたいなとお考えの方も、お手本付きの写経用紙と筆ペンだけ気軽に続けていただく事ができます。
写経用紙は筆記具にあった用紙を選ぶのがおすすめです。
筆や筆ペンで書く場合は鳥の子やかな用の紙などにじまない紙を選ぶと良いでしょう。
限られた紙面の中にたくさんの文字を書くことになりますので、にじみが出てしまってはとても書きづらくなってしまいます。
始めは罫線の入った写経用紙がおすすめです。
お手本付きのタイプは、下に敷いて写し書きすることもできますし、横に置いて写すこともできますから初心者の方にも便利です。
写経は毎日行うことが大切と言われています。お求めいただきやすいものを品揃えしておりますので、ご自身に合ったものをお選びください。
白い写経用紙に墨色でお経を書くのが一般的ですが、紺色や藍色などの写経用紙を使って書く写経は「金字写経」といわれ、最も格式高いものとされています。 紺色や藍色などの深い色を背景に、金色や銀色の文字が浮かび上がると、それはとても豪華であり荘厳な雰囲気を漂わせます。金色や銀色の煌びやかな文字にするためには、金泥や銀泥を使用します。 荘厳さを感じさせる金字写経は、有難さもまた格別です。
写経用紙をカテゴリー別ご案内しています。お好みの一つをお選びください。
写経は古くから人々に愛され、今日まで受け継がれてきました。手軽に出来る書写技術の学習の素材としても、高く価値のあるものだと言えるでしょう。
仏様の教えを説く経典を書き写す行為であり、ある程度のお約束やより良い方法論も様々な形で伝えられてきました。
写経を行う上で気を付けていただきたいことを簡単にご紹介いたします。
写経用紙には上下があります。罫線の枠があり天地(上下)の広さが違います。
経典を尊崇する意味から、古くから行われてきた様式に従い、罫線の上下の余白の狭い方を天(上)にし、広いほうを地(下)にします。
正しい手順の一例としてご紹介いたしますので、ご参考にしてください。
①正座し、姿勢を正して呼吸を整えましょう。(浄線香もしくは香を焚き、合掌一礼します。)
②水を入れた水滴と硯を用意し、硯でゆっくりと静かに墨を擦ります。(心を落ち着けましょう。)
③墨が磨れたら、下敷きの上に写経用紙を置き、文鎮で押さえ、手本を左側に置きます。
(初めての方や慣れない方は、手本の上に写経用紙を置いてなぞり書きをすると良いでしょう。)
④合掌一礼を行い、「般若心経」を唱えます。
⑤筆を持ち、表題から順に書いていきましょう。
(写経中は一切を集中させて、文字を間違えないよう注意しながら、丁寧に書写します。)
※願文については、写経そのものが目的の場合、あえて記す必要はありません。
願 文 (例)
故人(戒名、法名)の冥福を祈り、その菩提の為や、報恩、祈願の為等の願文を記します。
為○○家先祖代々供養
為(戒名)菩提供養
為諸縁吉祥
為家内安全
為学道増進
為心願成就
為世界平和
為無病息災 など
⑥書写が終われば、合掌して「普回向」(ふえこう)を唱えます。
「普回向」(ふえこう)とは?
『願わくは、この功徳を以って普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに、仏道を成ぜんことを』
「ねがわくは、このこうとくをもってあまねくいっさいにおよぼし、われらとしゅじょうみなともに、ぶつどうをじょうぜんことを」という回向文です。
毎日の仏壇へのお参りにも、線香をあげ、手を合わせたら「願わくは・・・」と唱えます。
普回向の『普』とはあまねくということで、いつでも、何処でも通用するということです。
⑦机の上を綺麗に片付けて終了しましょう。
書画作品で使用する雅号は基本的に写経では使用しません。
氏名(本名)を記し、末尾に「謹写」・「謹書」と印します。
落款印については、様々なことが言われますが、正しいことはわかりません。
ただ、落款を本名で記すのが通説とされていますから、白文のフルネームを刻した印を使用されることをおすすめします。
また、写経に押す印は「必ず押さなければならない」というものではないようです。
心をこめて書写した写経は尊いものとして、仏像などと同様に特別な扱いをするように気をつけたいものです。
写経を行う時に心掛けたい姿勢というのは、肩に力を入れずに緊張することなく、自然体で行ないましょう。
椅子に座る場合は、浅くも深くもなく腰掛け、背すじをまっすぐ伸ばし、背中は腰掛にもたれさせないように姿勢を保ちます。
『般若心経』を書写する場合は、1時間ほどで書き上げるのが良いでしょう。
書き写した写経はいつの間にか増えていくものです。写経は尊ぶべき経典ですから粗末にすることはできません。
練習や失敗してしまった文字であっても、一文字一文字に仏様が宿っているとされていますので、粗末にはできませんし、もちろんゴミとして処理をしてはいけません。
仏壇またはしかるべき場所に保管し、ある程度たまった時点で「合掌一礼」を行い、焼却してください。
焼却後も「合掌一礼」をして水をかけ、灰を土の中に埋めると良いでしょう。また一般的な方法としては下記のような方法も有効とされています。
菩提寺(先祖代々お世話になっているお寺)などへ赴き、奉納します。
郵送する場合はきれいに折りたたむか、筒などに入れ、丁寧に送ります。
四国八十八ヵ所や観音霊場を巡るときは、あなたの供養を名札所に収めることによってご縁をより深くしましょう。
身の周りに写経があるということは、仏様・菩薩様が常に己の身辺を護ってくださっているということになります。
ご自宅など生活の場にさり気なく掲げておくこともとても良いことだと言えるでしょう。
書遊Onlineの読み物でご紹介している写経用紙に関する記事を集めました。
全 [16] 商品中 [1-16] 商品を表示
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |