掛軸の仕様は、様々な状況に合わせた型(形式)があります。
Online表装サービスでは、数多くある掛軸の型(形式)の中でも比較的よく使われる型(形式)を取り扱っております。
一般的に丸表装と呼ばれることが多い仕立てで、展覧会などで最も多く見かける形式ですっきりとした仕上りが魅力です。
書・文人画・拓本など非常に幅広く仕立てられてきた仕立てで、最も多い仕立て方といえます。
価格に手頃感もあり、布の選別が表装の出来を大きく左右します。
半切・半切2/3・八つ切りなどの縦に長いサイズの作品に適した仕立て方で、半切1/2以下などの縦に長くない作品の場合、正方形に近づけば近づくほどこの仕立ての仕上りバランスが崩れるため、不向きと言われています。
展覧会でも多く見かける仕立て形式で、掛軸の両サイドに上から下までスジを配し、縦長の作品をより縦長にすっきりと仕上げます。
明朝(両サイドのスジ)の効果は、床の間や壁に掛ける際、室内装飾との境界に区切りをつけることができます。
この明朝仕立ては中国の明時代に流行したといわれています。
「スジ割明朝仕立て」との違いは、「スジ割明朝仕立て」が両サイドの少し内側にスジが布の間から見えるように付けるのに対し、「明朝仕立て」は両サイドの端にスジを付けるというところです。
展覧会でも多く見かける仕立て形式で、掛軸の両サイドの内側に上から下までスジを配し、縦長の作品をより縦長にすっきりと仕上げます。
明朝(両サイドのスジ)の効果は、床の間や壁に掛ける際、室内装飾との境界に区切りをつけることができます。
この明朝仕立ては中国の明時代に流行したといわれています。
「明朝仕立て」との違いは、「明朝仕立て」が両サイドの端にスジを付けるのに対し、「スジ割明朝仕立て」は両サイドの少し内側にスジが布の間から見えるように付けるというところです。
作品サイズが半切1/2以下など、あまり細長くない作品を掛軸として細長く仕上げる仕立て方です。
一種類の布を用い、掛軸の天地(上下の布)をスジで割る(切り返し)ことによって、丈の短い作品でも掛軸としては長く仕上げることができる仕立て方法です。
半切1/2以下の作品に適しています。
一種類の布を使用し、スジ割りが目立つように仕上げるため、無地に近い布を選択することが多い仕立てのため、すっきりとシンプルな仕上りになることから、かな/水墨画/俳画なども多く仕立てられます。
この仕立て方は、短めの作品を掛軸として長く仕上げる方法です。
日本独自の伝統的な仕立て。「大和表具」とも呼ばれ、純日本仕立てで和室にとっても合う仕立て方です。
純日本仕立ての「行」には「行の真」・「行の行」・「行の草」の三種類の仕立て方法があります。
「行の真(三段一文字廻し押風帯付)」は重好感を、「行の行(三段押風帯付)」は上品さと華麗さを、「行の草(二段)」は行の行では派手に感じる場合に用います。
お茶室に掛ける掛軸の仕立て方で、純日本式の仕立てです。
「茶掛け仕立て」は「三段仕立て」と混同されることが多いですが、「茶掛け仕立て」は柱幅が極端に細く仕上げ、掛軸がわき役となり作品が主役となる、つまり作品を前に出して表具を控える仕立て方です。
「茶掛け」の字の通り茶室に掛ける掛軸で、茶室は神聖な空間とされ、格式高いものを飾るべきという考え方があるとされ、茶道の心・禅の心を表します。
お茶席の主人がお客様をおもてなしする心を掛軸に書かれた言葉で表現することから、お茶席では掛軸がとても重要な意味を持つとされています。
なお、茶掛け仕立てにする作品は、風流な文言や禅語が多く用いられ、仏語や仏画には適さないと言われています。
現代の建築様式に対応した『飾る』を意識した仕立ての型です。
従来の型にとらわれない様式は、様々なインテリアに溶け込みます。
十三佛・観音様・霊場巡拝の御朱印・仏画・墨蹟など、仏教に関わる書画の主に仏事に使用する掛軸を仕立てる形式です。
観賞用としてではなく、礼拝や儀式の内容にふさわしい形式とされており、荘厳を施すことから重厚さがこの仕立ての特徴となります。