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表装の基本用語

Hyousou word

掛軸は、日本様式の象徴でもある伝統的な書画の鑑賞スタイルです。
様々なパーツで構成される掛軸は、完成まで実にたくさんの工程を必要とします。
聞きなれない単語や呼び名が多い掛軸を構成するパーツについてご紹介いたします。

掛軸の各部位

掛軸の各部位名称
部位名称 説明
鐶(かん) 掛軸をかける紐を固定する金具。座金と紐を通す釘で構成されています。
掛緒(かけお) 掛軸をかける紐。
巻緒(まきお) 掛軸を巻く際に留めるための紐。
八双(はっそう) 掛軸の最上段に配する半円状の木製棒。鐶を取り付ける部分。
天(てん) 中廻の上にある生地。 寸法は職人によって微妙に異なりますが、一般的とされる目安寸法によって寸法を決定します。「地」よりも長い寸法採りとなります。
地(ち) 中廻の下にある生地。 寸法は職人によって微妙に異なりますが、一般的とされる目安寸法によって寸法を決定します。「天」よりも短い寸法採りとなります。
風帯(ふうたい) 掛軸の天の部分に八双から垂れ下がる細長い2本の帯。(一文字と同じ生地を使用するのが一般的です。)
天の横幅をちょうど3等分するように2本の帯が配置されます。
古の中国では掛軸を屋外で鑑賞する習慣があり、風帯が風になびくことで燕の飛来を防ぎ、掛軸が汚れるのを防いだと言われています。
日本でも同様に屋外でのお茶会などで掛軸を鑑賞する際、風帯が燕払いの役割を果たすことから純日本仕立て〔行〕(大和表装)の様式が日本の伝統的な仕様として受け継がれています。
また、風帯は垂風帯・押風帯・スジ風帯と3種類あり、鳥避けの役割も担う本式の垂風帯、垂風帯を形式的に捉えて貼り付けた押風帯、風帯の名残を残しシンプルにスジで風帯を表現するスジ風帯があります。
露(つゆ) 垂風帯の下部先端に付けた、小さな総(ふさ)のような糸。
白色の糸を「露」、浅葱(あさぎ)色の糸を「水」、それ以外の色を「花」と呼んでいます。
中廻(なかまわし) 本紙(作品)の周り四方に配する生地。
掛軸での色合わせで大きな影響がある箇所で、本紙の左右の中廻部分は柱と呼びます。
寸法は職人によって微妙に異なりますが、一般的とされる目安寸法によって寸法を決定します。
一文字(いちもんじ) 本紙(作品)の上下に配した帯。上質の裂を使用することが多く、上の一文字はやや太めに、下の一文字はやや細めに配すことで全体のバランスをとっています。
掛軸の見栄えを左右する部分です。
柱(はしら) 本紙(作品)の周り四方に配する中廻のうち、本紙(作品)の左右の中廻しの生地を柱と呼びます。
寸法は職人によって微妙に異なりますが、一般的とされる目安寸法によって寸法を決定します。
茶掛けはこの柱が他の形式に比べて極端に細くなります。
本紙(ほんし) 表具の対象となる書画作品のこと。紙や布に書かれた作品を本紙と呼びます。
軸棒(じくぼう) 掛軸の最下部にある棒。掛軸を巻く時の芯となる部分で、掛軸を飾る際に全体を落ち着ける重しの役割も果たしています。
材質は杉の白太を使用することが多いです。
軸先(じくさき) 軸棒の左右両端に取り付ける部分で、掛軸を巻く際の持ち手となります。
木製・陶器・金物・プラスチックなど様々な種類があります。

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