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液体墨 製法のこだわり

SPECIAL CONTENTS

原点は固形墨

固形墨の書き味を再現する。
原点は固形墨より固形墨に近い表現ができる墨液造りのために、固形墨造りで最も重要な煤と膠を均質に混ぜる工程「混練り」を加えて造られています。
職人の技術をデータ化して、コンピューターによる半自動制御にすることで、安定した高品質製造を実現しています。

混練りとは煤と糊剤(膠)を均質に混ぜて、半ペースト状にします。丹念に練り込むことにより、糊剤(膠)で煤を包み込み、煤と煤が凝集できないようにして、同時に水に馴染むようにします。この工程が芯とにじみの表現に現れます。
<混練りした煤の状態>
取材中、混練りした煤をわけてもらいました。
細かい粒子と粗い粒子が混在し、各粒子の周りを糊剤(膠)が包んでいるのが良い状態です。

生産システム化により、高品質低価格を実現

墨液の生産の多くはオートマチックに行われ大量生産を可能としています。
これにより無駄なコストを削減し、高品質低価格な墨液をつくることを可能としています。

墨運堂の墨液商品

創業210年以上の墨造りに裏付された製墨技術をもとに、膠や煤などの素材研究も日々深められています。
特に膠の研究においては大きな成果が得られ、多彩な墨造りへと繋げられており、生産が少なくなった墨専用膠の自社生産も可能にするなど常に研究し進化し続けています。
弛まぬ素材研究が墨運堂の強みでもあります。

発売より長年多くの方に愛用されている「玄宗」シリーズや高級墨液「天爵」「桐華」などの液体墨は、そのままで作品制作に使用できるよう高品質の液体墨として開発されました。
さらに、膠の研究成果により開発した「書法一品」「龍光」なども、発売よりたくさんの方々から支持を得ています。

玄宗

「書き味」「のび」「紙への浸透性」「表具性」すべてを兼ね備えた液体墨として開発。

天爵

平均粒子径が40mμ(ミリミクロン)以下の微粒子の純植物性芯焚油煙(菜種油煙)を使用。

桐華

平均粒子径が30mμ(ミリミクロン)以下の微粒子の純植物性芯焚油煙(桐油煙)を使用。

特選書法一品

漢字作品用天然膠墨液/濃墨・紫紺系の黒。

特選龍光

膠に含まれるコラーゲンの働きが、伸びの良い滑らかな書き味を作り出す墨液。

さをしか

原料に高級とされる純植物油煙の桐油煙を使用した、かな条幅専用墨液。筆運びが軽く潤滑自在な線質を表現できます。

天然膠の製品

固形墨とほとんど同じ原料であるため、運筆の軽やかさやのびの良さ、滑らかさは抜群です。また固形墨との磨り合わせの相性も良いです。
冬場の低温時は粘りを感じますが、湯煎などで温めていただくことで解消されます。
使用期限は約2年ほどです。また、表具性は問題ありませんので、安心してご使用いただけます。
※墨運堂では身体に影響を及ぼす恐れのある添加物は一切使用されておりません。

合成糊剤の製品

書き味・のび・紙への浸透性などは、長年の研究によりかなり固形墨に近づいています。
また、温度変化による影響を受けにくいため、一年を通して同じ書き味でご使用いただけます。
使用期限は約5年と長期で(超濃墨液は約3年)、表具性は膠製墨液に比べて格段に優れています。
淡墨用から超濃墨液まで幅広い製品を取り揃えていますので、作品制作の目的に合わせてお選びいただくことができます。

書く・描く文化の新しい可能性を
追求する「墨運堂」の魅力

第3話 書道・伝統工芸の発展支援

誰にも気兼ねなく試墨ができる場所として墨運堂 本社/工場内に用意されたの永楽庵。
墨職人が造る技、墨の原料である油煙や松煙、膠や龍脳などの香料を展示し、貴重な資料や記念墨などを見ることができる「墨資料館」。
伝統工芸の技術を持つ職人たちの仕事風景を無料でみることができる場所「がんこ一徹長屋」。
墨運堂は、様々な書道・伝統工芸の発展に貢献しています。

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