飛鳥時代に中国から伝来し、現代まで使い続けられている墨。実はその品質は進化しています。
墨は煤と膠と香料で造られており、その組み合わせ(配合)の妙と職人の技術で幾種類もの墨が誕生します。
墨運堂の代表的な墨「玉品」は、1955年の発売当時から今日まで数多くの方々に広く愛用され続ける製品。
日々試墨と墨の研究を重ね、品質を第一にこだわりぬいてきた企業努力の成果の一つでもあります。
時代の流れの中で、原材料の維持や職人の育成など、難しい問題が山積みではあるものの、墨造りは伝統産業であり、後世に伝えるべきものとしてこだわり続け、日本の美しい筆文字文化に貢献するために今も企業努力が続けられています。
使って楽しむ(書き味・墨色) 見て楽しむ(墨の姿・形・肌) 遺して楽しむ(古墨にして楽しむ)
この三楽を具備する墨が、成長と相俟って銘墨となります。
墨運堂はこの「墨の三楽」を念頭に、独自の視座を持ちながら、時代に合致した『唯一無二』の墨造りに向け、日々研鑽を重ねています。
創業210年以上の墨造りに裏付された製墨技術を元に、膠や煤などの素材研究も日々深められています。
特に膠の研究においては大きな成果が得られ、多彩な墨造りへと繋げられています。
また、生産が少なくなった墨専用膠の自社生産も可能にするなど、常に研究し進化し続けています。
弛まぬ素材研究が墨運堂の強みでもあります。
膠の研究により膠量を減らした黒味の強い「大玄」、平安時代の墨を再現した仮名用墨「ともしび」、多彩な墨色と綺麗なにじみが選べる「含翠(大和雅墨)」など、書画作品の表現の幅を広げる固形墨を開発。
また、固形墨を細かく粉砕して練り直し液体墨にした「液墨」は、固形墨と同じ書き味・墨色として多くの先生方に利用されている逸品です。
その他にも、発売より長年多くの方に愛用されている「玄宗」シリーズや高級墨液「天爵」「桐華」などの液体墨は、そのままで作品制作に使用できるよう高品質の液体墨として開発されました。
さらに、膠の研究成果により開発した「書法一品」「龍光」なども、発売よりたくさんの方々から支持を得ています。
墨運堂では自社で行う膠の研究により、膠量を減らした黒味の強い「大玄」、平安時代の墨を再現した仮名用墨「ともしび」、多彩な墨色と綺麗なにじみが選べる「含翠(大和雅墨)」など、書画作品の表現の幅を広げる固形墨を開発しています。 また、固形墨を細かく粉砕して練り直し液体墨にした「液墨」は、固形墨と同じ書き味・墨色として多くの先生方に利用されている逸品です。