大切に彫られた篆刻印は専用の箱に入れてしまいましょう。
大切な印材を傷や汚れから守ってくれるのが印箱です。
主に篆刻に使われる材質は石です。石だから堅くて頑丈と思われるかもしれませんが、印材の先はとても繊細なものです。
ちょっとした衝撃でも、印材にも欠けやヒビが入ってしまうことがあります。
うっかり落としてしまうなんてことは避けたいところですが、必ずしもないとは限りません。
せっかく丹精込めて彫り上げた印が欠けてしまってはとても残念です。
一つとして同じものはできないものだからこそ、保管には細心の注意を払いたいものです。
大事な印をきちんと印箱に入れて保管しておけば、うっかり落としてしまうことがあっても、印箱が緩衝材となり、印材を守ってくれるでしょう。
箱の中で印材が動かないようクッションも備わっていますから安心です。
篆刻をされるときには印箱も合わせてご利用いただくことをおすすめします。
オリジナルの印をプレゼントされる場合にも、ぜひこの印箱に入れて差し上げてください。
きちんと印箱に入れられた印は、受け取る側にも誠実な印象を与えてくれるはずです。
きっと喜ばれて、贈り物の印を大切にしていただけるはずです。
贈り物なら、印影を押した印箋を箱の中に添えて渡すと、より一層喜ばれる贈り物になりますね。
印箱を種類別にご案内しています。
印材を数えるときには、一顆(いっか)・二顆(にか)・三顆(さんか)という呼び方をします。
三顆組は、「冠房印(かんぼういん)」・「白文印(はくぶんいん)・「朱文印(しゅぶんいん)」の3種の印のことを意味します。
これら3つの印を書画作品に押すことが一般的には正式な印の押し方であるとされています。
印材の数や大きさに合わせてそれぞれ適したサイズがございますので、最適な印箱を選んで、大切に保管しましょう。
書画作品が書けたら、実際にはそれで完成とは言えません。誰が書いたものなのか作者を示すための「印」を押すのが一般的です。
三顆組(さんかぐみ)は一般的に正式な印の押し方とされている「冠房印(かんぼういん)」・「白文印(はくぶんいん)」「朱文印(しゅぶんいん)」の3つの印を指します。
それらをセットにして入れておくために用意されたものが三顆組用の印箱です。
どこにいくつ印を作品に押すかについては、絶対にこうでなければいけないという決まりきったルールは実はありません。
作品をより魅力的に見せるのも、悪く見せるのも言ってしまえば最後に押す印によっても良し悪しが決まってしまいます。
作品と余白のバランスによっても印の押し方は違ってきます。余白が少なければ、印はひとつになることもあります。
正解はありませんので、その作品に合わせてバランスよく印を押し、作品を完成させましょう。
書画作品の右肩に位置する縦長の印で引首印(いんしゅいん)とも呼ばれています。
内容は作者の好みによるところが大きいのですが、作品をひきたたたせる言葉やおめでたい言葉などが主によく使われています。
冠房印は省略される場合もあります。
書画作品の左下あたりに位置する四角の印で、毛筆で書かれた作者名の下によく押されています。
本名(フルネームまたは名字)を印にします。白文という言葉のとおり、文字が白になるように文字の部分を彫ったものが「白文印」です。
文字以外は朱色になりますので、朱の面積が多く、強い存在感を与えます。
書画作品の左下あたりに位置する四角の印で、白文印の下に押される印です。
雅号(がごう)と言われ、本名とは別につけられる風流な名前を印にします。
朱文というのは、文字が朱色になるように文字と枠以外の部分を彫ったものが「朱文印」です。
印を押すと文字と枠だけが朱色になりますので、朱の面積が少なく、主張は抑えられます。
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